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前回紹介したシグナルの再読終わったんで、再読の感想でも書くことにします。
2回目ってなんだか、最初読んでいるときに見えなかったものが見えてくる気がする。
おれだけ?
シグナル (幻冬舎文庫)
*ねたばれを含みます
再読していて感じたことは、一度目より、2度目のほうが自分と照らし合わせて本を読めているということ。
まだ17年しか人生を生きていないけれど、そこそこいろいろな経験はしてきた。
そんな自分と物語の登場人物を照らし合わせて、このときはこうゆう心情なんだろうなあ、きっとこの人はこうゆう返事を待っていたんだろうなあ、など、思いをめぐらせて読むことができた。
p255引用
もしもいま、この握っているルカの手を引いたら。
しゃがみこんで不安定な彼女は、きっと垂れかかってくる。手を引いてしまえ。悪魔のささやきが聞こえ、指に力がこもる。
だが、ぼくはそっと手を離した。
「また相談があったら恵介に相談するね」
小首をかしげて微笑む彼女は信頼の目で見つめてくる。彼女にしては珍しくあどけない表情をしている。誘惑に負けて抱き寄せないでよかった。
「残念だけど、人と人は分かり合えないもんだよ。俺はそう思う」
(略)
「この人とだけはわかりあいたいって思ったら、必死に手を伸ばすんだよ。奇跡的にめぐり合えたたった一人の人なのだから、何があっても信じるんだよ。僕にとってルカは、そういう人なんだ」
2010/12/10 小説 Trackback() Comment(0)
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