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2025/04/20

再読を終えて

前回紹介したシグナルの再読終わったんで、再読の感想でも書くことにします。
2回目ってなんだか、最初読んでいるときに見えなかったものが見えてくる気がする。
おれだけ?

シグナル (幻冬舎文庫)
シグナル (幻冬舎文庫)

*ねたばれを含みます

再読していて感じたことは、一度目より、2度目のほうが自分と照らし合わせて本を読めているということ。
まだ17年しか人生を生きていないけれど、そこそこいろいろな経験はしてきた。
そんな自分と物語の登場人物を照らし合わせて、このときはこうゆう心情なんだろうなあ、きっとこの人はこうゆう返事を待っていたんだろうなあ、など、思いをめぐらせて読むことができた。

p255引用 

もしもいま、この握っているルカの手を引いたら。
しゃがみこんで不安定な彼女は、きっと垂れかかってくる。手を引いてしまえ。悪魔のささやきが聞こえ、指に力がこもる。
だが、ぼくはそっと手を離した。
「また相談があったら恵介に相談するね」
小首をかしげて微笑む彼女は信頼の目で見つめてくる。彼女にしては珍しくあどけない表情をしている。誘惑に負けて抱き寄せないでよかった。


再読していて、ここで思ったのはたぶん、彼女(ルカ)は恵介が手を引かないことを信じて、わざと、しゃがみこんだんだと思う。試すためではなく、信頼の証拠に。


「残念だけど、人と人は分かり合えないもんだよ。俺はそう思う」
(略)
「この人とだけはわかりあいたいって思ったら、必死に手を伸ばすんだよ。奇跡的にめぐり合えたたった一人の人なのだから、何があっても信じるんだよ。僕にとってルカは、そういう人なんだ」


この恵介のせりふに、自分はすごく同感した。
自分も、人と人は心のそこからわかりあうことはできないと思う。
他人であるのだから、違って当然だと思う。
ブログだからかけるのだが、自分も他人を信じるのは抵抗を感じる。
どこかで裏切られるような、そんな不安が心の中にある。
この小説に出てくるレイジのように。
だけど、恵介が言った2行目の文章。
この言葉を作者は読者に伝えたかったのだと思う。
他人を信じることの大切さを。
だから、これからは、もう少し他人を信じて動いてみようと思う。

再読の感想でした
なんだか、いい本に出会うと自分も本を書きたくなってしまうのが俺の癖。
ちょっと書いてみようかな。

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2010/12/10 小説 Trackback() Comment(0)

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